mame*note 11月18日
■今月末引越しをすることになった。3年前ここにきたときは、ガランとしていてなにもなく、無意味に家の中を走ったりしていたのだが、料理教室をはじめ、ベーグル焼きをはじめ、なんやかんやといつのまにか食器だったり食材だったり荷物が増え、走るどころか、身を細めてとおらなくてはいけないほどに。たくさんの人がここにきてくれて、楽しそうにごはんをつくったり食べたりしてくれた。一人暮らしは気は楽なのだが一人で食事をするのはやはり寂しい。みんなと笑いながら食事ができたこと、ほんとうにうれしかった。
■平成元年にかった食器洗い機とついにさよならすることに。一度もこわれることなく、洗うのきらいなわたしを20年近く助けてくれた。ナショナルのものだが、けっこう食器も入れやすく、最近でたものともそんなに遜色がないどころかかえってよかったりする。働いていた時代はほんとにたすかったよ、永い間ありがとう。
■かたずけていると、イタダキモノだが、高そうな「カニ」の缶詰がでてきた、期限切れ。だいたい、こういうものはさっさと食べたほうがよい。お客さんがきたときに、なんて大事にとっていると、いつのまにか期限をすぎてしまったりする。以前もいただいたキャビアを後生大事にとっていたら、いつのまにか忘れててさよならするはめに。教訓がいきていないなあ。まあ、アス缶詰をあけてみて判断しよう。
■今日は、朝、昼の料理教室がおわったあと、オトウトに手伝ってもらい、オーブンやホイロ、冷凍庫などベーグル焼きにいるものを実家に運ぶ。実家の裏口のところに、ちょっとだけ改装して小さな2坪?くらいのベーグル工房をつくった。今度住むところからも10分くらいなので、便利である。ものがなくなると、そこがぽっかりとあいてウラ寂しい。ついついいろんな思い出がアタマをメグル、そんな暇あったらカタズケロと自分にいいたい。
■モノは捨てなくっちゃかたずかない、とよくまわりからいわれるが、なかなか捨てきれない性格。あーいつになったらかたずくのか。引越しはエネルギーがいるなあ、と屋久島からもってきた紫芋と安納芋でつくった鬼まんじゅうでひとまずエネルギー補給。

photo  fake. ono hiyoryuki
.mame*note 11月20日
■先週ドヨウはキューブリックでベーグル売り。リピターのかたが増えてきたのがとてもうれしい。「冷凍できるから」と6セットもまとめ買いしてくださったかたもいた。感謝!販売をはじめてすぐにあらわれたサラリーマン風のオニイサンは、どうやら「おつかい」のかんじ。職場で「かってきって!」と女性の上司にいわれた風だね」、と朝から焼くのを手伝ってくれてキューブリックまでついてきてくれたYちゃんと笑いながら話す。子連れの夫婦、年配のかた、若いOLさん、などお客さんといろいろ話しながらベーグルを売る時間はかなり楽しく、すっかりわたしの楽しみとなった。今回も2時間で完売。
■今回は、はじめて紫芋のベーグルをやいてみた。ほんのり紫色がすごく上品で、なかに紫芋の餡をいれ、うえにも少しかざってみた、なかなかカワイイ。この紫芋、先日屋久島にいったとき訪ねたオイモの農家さんで亀澤さんが有機栽培でつくったものだ。
■亀澤さん一家はブラジルに移住していてコーヒー園を営んでいたが、もともと鹿児島出身で日本にもどって葡萄をつくろう、と屋久島に。でも、うまくできずに、いまはじゃがいもをはじめ、安納芋や紫芋、マンゴなどをつくっている。「屋久島は花崗岩が隆起してできた土地だから土地がやせているが、かえってそのほうが芋にはいい」と亀澤さん。土地が肥沃だとつるがのびすぎていけないらしい。屋久島もずいぶんまえに、サツマイモに病気が発生し、しばらく出荷禁止になったという。その虫が絶滅するまで、タイヘンだったらしい。
■いまは、紫だのオレンジだのオイモをスィーツとして楽しんだりできるのだが、昔は飢饉をすくってきた主食であったりする。「ボクは芋はきらいです」と亀澤さんは笑いながらいう。他にも年配のかたでそういう人が多かった。お米はあまりとれないので、昔はオベントウといえば芋、そのうえにぺらっと薄くお米がのっている、ああ、また芋かあ、とそんな経験をした方が多い。鮮やかな紫芋ときれいなオレンジ色の安納芋を前になんとなく複雑な気持ち。亀澤さんのおばちゃんもとてもいい人で、ブラジルにながくいたので、電話がちょっと外人みたいだった。「これ、紫芋の天ぷらよ、食べなさい。」とだしてくれた。紫芋のアントシアニンは熱につよく、かえって加熱により色が鮮やかになる。どきっとする色。息子さんも農学部をでて手伝う、と戻ってきているとか。

■わたしが5日間いたのは屋久島の南で「尾の間」というところ。ここのすばらしいのは、モッチョム岳、というそびえたった美しい山がどこからもみえることである。(登るのは相当ハードらしい。)尾の間、温泉も人も夕日もすごくいい。

■亀澤さんの取材をしたとき、ほんとは朝から雨でその日は90%だったのに、取材のときだけ晴れてくれた。「モッチョム岳にね、雨がふってそこに夕日が当たるとなんともいえないきれいなんだよ。ぼくは10年屋久島にいてモッチョム岳をみているけど、まだその光景を一度しかみたことがない」その日くらいの雨ではまだ雨量がたりないんだそう。わたしは、この山がすごく好きになった。そして、そのモッチョム岳の壁面に映る夕日をいつかみてみたい。下の写真は、亀澤さんがつくった安納芋。焼き芋にすると抜群においしい。ねっとり系である。
mame*note 11月25日
■土曜日はベーグル工房を東区に移しての初焼き。生徒のGちゃん、Kちゃんにタスケてもらいながらなんとか焼き上げる。ハハはなんとなくうれしい様子。器具を洗ったり手伝ってくれるのでほんとうに助かる。お昼のまかないごはんに、つけうどんとおぜんざい、抹茶をいれてくれた。ひとがつくってくれるごはんってありがたい。前日からあずきを煮てくれていた。ばたばたいそがしいと、甘いあずきがほんとにほっとさせてくれるし、あったまる。オカン、ありがとう。来週のまかないごはんもタノシミです。
■平行して引越し作業もしているのでなかなか時間がとれず、前日の夜中に、やっと工房に2層式シンクを組み立ててとりつけた。不器用なので、けっこう時間がかかる。水道をはじめてひねるとき、どこからか水がもれないかドキドキした。が無事終了。最初、工務店にお願いしようとおもったのだが、値段をきくとけっこう高かったので、ネットで探すとその半額くらいのものがあり取り寄せることに。自分でとりつけたシンクはなんだか愛着がわく。新品でピカピカ。ちゃんとみがかなくっちゃ。
■ベーグルはけっこう予約がはいっていたので1時間ちょいくらいでおおかたが売れてしまった。かえってからは、スケットにきてくれた生徒のT[ちゃんといっしょにひたすら荷詰め。1時間おきくらいに飲んだり食べたり。ワインをエネルギー源にホロヨイでがんばる。そのうち、テレビで松本清張の「点と線」がはじまって、ついみてしまう。それにしても博多弁がヘン、ぎこちないなあ。
■ドラマの中でセットででてきたのが昭和30年ごろの国鉄香椎駅前。今度引越しをする近くである。ドラマではわりとよく再現してあって、画面に「宇宙軒」がうつったときは、おもわず「あ!」とさけんだ。むかーしからあったんだなあ、宇宙軒(中華料理屋)。よく前をとおっていたけど、一度もいったことがない。おいしい、といううわさ。いまは、お店は駅前から香椎参道にうつっていて、かなりのご近所となるので、楽しみである。
■それにしても引越しはタイヘン、カタズケ苦手を痛感。荷物の多さにゲンナリである。唯一の楽しみは「こんなとこに!」というブツをいろいろ発見すること。ヘソクリがでてこないかな。手伝ってくださっているミナサマ、ほんとうに感謝です。写真は教室の11月2年目クラスでやった安納芋のスィートポテト。
mame*note 11月30日
■引越し前後はなにかと楽しいことがおおかった。まずは春日が最後ということでひらいたダンクラ(不定期、きまぐれ開催)。今回は「根菜」がテーマ、せまいキッチンにぞろぞろと9名(うちヲトコマエ女性3名)、なんともにぎやか。
今回はKさんのすばらしい差し入れが。くるんである新聞紙をひらくとあらわれたのは「マツタケ!」アメリカ産らしいが、いい香りがしていた。これをさいて炙って塩でパクリ。しゃきしゃきの食感と年に一度のマツタケの香りが広がり、ワインがすすむ。そのうち佐賀より参加の彫金作家F氏が食材のエリンギをおなじようにさいておく、そうすると見た目ぜんぜんわからない。食感もいっしょ。ちがうのは香りがあるかないかだけ。エリンギもなかなかやります。最後はミチルチャンのどこでも珈琲でシメ。詳細はいつものN氏のブログにて。

■そしてむかえた引越し。エラク楽しい引越しでした。コスコス引越しセンター(Oちゃんの交渉のおかげでけっこうまけてくれた。)が春日の部屋から山のような荷物をがんがん運び出す。荷物がなくなるとジツハけっこう広い部屋であった。
お昼になるといつも太陽のようにあかるい生徒のSさんが差し入れの手づくり松花堂弁当を!これがすごい。ベジキッチンのメニューもはいってて、ありがたくって涙でそうだった。

4人でガランとした春日でいただきました。引越しの詳細はそうとう笑えたYちゃんのブログにて。たくさんモノを捨てられてしまった。オモイデの品も。しかたない。

■引越しの翌日は、夜フレンチレストラン花りんにて「ワインと野菜」の課外授業。貸切にしてもらったのでけっこう大声で笑い、おいしい料理を味わい、ステキな楽しい夜でした。せっかくお野菜の味覚テストとワインのテストをしたのに、最後にわたしが賞品をわたすのをわすれておった。ごめんなさい。カメラを忘れていってたのでこれもシェフ・テツサンの美しいオイシイ料理はYちゃんのブログで。
■そして先週末のドヨウはベーグルを焼いて販売に。初めて行列ができて、うれしかったりする。今回からダンクラにきていたみちるちゃんの「どこでも珈琲」も参戦。おいしい一杯立ての珈琲をいれてくれます、今回は焙煎やさんのブラジル。けやき通り、落ち葉がふきだまりになってとてもいい雰囲気。こんどから「珈琲&ベーグル」をだすことに。寒くなるので珈琲でちょっとあったまっていってください。

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